葬儀インサイドはテレホンの着信音には注意が必要です

葬儀インサイドはテレホンの着信音には注意が必要です

祖母の葬儀に出たときの事です。

 

祖母は大往生だったので、すみやかに葬儀が進んでいったのです。

 

ボクは黒のワンピースに、黒のヒールと無難な服装で所属をしたのです。

 

祖母とは一年に一時払いしか会う事もなかったのです。

 

そして久方ぶりの一対一が、この葬儀になってしまったのです。

 

とても密やかで、ゆっくりと葬儀が進んだのです。

 

その時、突然どこからケータイの着信声が鳴ったのです。

 

ピーピーと結構大きな声だったのです。

 

親せきの叔母さんが、礼典一色にし忘れていたそうです。

 

その時ハッとしました。

 

私も礼典一色にしないで、ワンピースの財布に入っています。

 

慌てて取り出そうとした場合、着信声が鳴ったのです。

 

持った一時、なんと彼氏から着信があったのです。

 

しかもその着信声がなんと、ドラえもんだったのです。

 

ボクは大好きなドラえもんを、着信声としているのです。

 

それがこの静かな葬儀のインサイド、大容量で響き渡ったのです。

 

近辺からのつらい眼差し、そうして侮辱の視線が見られます。

 

ボクは慌てて電源を切ったのです。

 

そしてその場から出ました。

 

座っていられなかったからです。

 

どうしても恥ずかしい考えをしたし、迷惑をかけてしまいました。

 

いくら引き取り手といえども、してはいけない事をしてしまったのです。

 

礼典一色にするのは良識だったのです。

 

(三重県四日市市 ななみん氏)